マセラティMCXTREMA:サーキットでの公式走行テストを開始、 初のデリバリーに先駆け、”ビースト”がサーキットに解き放たれる

Blue example of Maserati MCXtrema speeding around the track in the wet
特別な専用カスタマイズプログラム「MCXlusiva」と エクスクルーシブな顧客体験「MCXperience」で完成を迎える
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モデナ発, 3月 26日 –

 

マセラティ最高峰の技術を結集した730psの "ビースト "「MCXtrema(エムシーエクストレーマ)」が、サーキットというホームグラウンドに戻ってきました。2024年晩夏に予定されている初のデリバリーに向け、今後4月下旬まで様々なテスト実施していきます。

「MCXtrema」 は、型にはまらず新しいパラダイムを創造するために生まれた、62台限定生産のサーキット専用レーシングカーです。「MCXtrema」は、100% メイド・イン・イタリーを誇りとするマセラティのDNAと全モデル共通の特徴である並外れたパフォーマンスの縮図です。最終調整に必要なデータを収集するため、一連の基礎テストで実際に動作確認を行い、サーキット上の縁石の間を猛スピードで走り込み、レースに向けて圧倒的なパフォーマンスを確証づけています。このエクスクルーシブな作品は、マセラティブランドとして最も大胆な開発プロセスを経たモデルのひとつです。そしてそのインスピレーション源でありベースとなったクルマこそスーパースポーツカーのマセラティ「MC20」です。

 

2月、「MCXtrema」はパルマにあるサーキット、アウトドローモ・ヴァラーノ・デ・メレガリで初の公式走行を行いました。「MCXtrema」をサーキットでテストしたのは、マセラティのチーフテストドライバー、アンドレア・ベルトリーニです。アンドレアは、栄光の「MC12」を駆り、GTクラスで4度の世界タイトルを獲得したマセラティのモータースポーツ史において最も成功したドライバーのひとりであり、「MCXtrema」の開発にも初期段階からダイナミックシミュレーターで参加しています。

2月に行われたシェイクダウンは、マセラティ・ネットゥーノをベースに、730ps(540kW)へと進化させた3.0リッターV6ツインターボエンジンのさらなる性能向上と、フルパワーを解き放つための理想的な舞台となりました。

「MCXtrema」は、マセラティが利用できる最新かつ世界最先端の機器の恩恵を受けています。マセラティダイナミックシミュレーターの最先端技術を駆使したバーチャル解析チームと、ネットゥーノエンジンが発揮する巨大なパワーを管理するパワートレイン キャリブレーションチームとの協働により、基本的な開発が進められています。「MC20」の開発で培われた経験、各コンポーネントの詳細な特性評価、およびエンジンの厳格なベンチテストにより、シミュレーションの精度は高レベルを維持しています。これにより開発中のマシンは、シミュレーターによって実車で最終調整に必要となる数値を導き出し、サーキットテストの段階へとスムースに到達することができます。

MCXtremaプロジェクトで行われた仮想作業は、マセラティ・ダイナミックシミュレータで約200時間、そしてさまざまなタイプのシミュレーションで1000時間の分析作業、これにサーキットからの実際のフィードバックとの比較データなどに加え、過去4年間に渡る「MC20」の開発とその後のエンジンの信頼性チェックと組み合わさり、最高峰の技術革新を実現した車を生み出すことができました。この車はマセラティ・チェントロ・スティーレが生み出した完璧なデザインと、あらゆるサーキットコンフィギュレーションに対応する効率的なエアロダイナミクス、高度なエンジニアリング要件が融合したイノベーションの極致ともいうべき1台です。

マセラティのチーフテストドライバー、アンドレア・ベルトリーニは次のように述べました。

「『MCXtrema』をサーキットで走らせれば、特別でユニークな感覚を味わうことができます。アスファルトを貪り、カーブを駆け抜けるためにつくられた素晴らしい創造物であり、機械的にも空力的にも優れ、完璧なバランスとハンドリングを実現した珠玉のモデルです。私たちは、高度な技術を持つ情熱的なチームと数カ月にわたって共同作業を行い、洗練されたシミュレーションでバーチャル作業を行った後、完成したものを『MCXtrema』の本来のいるべき場所であるサーキットに持ち込める瞬間を待ち望んでいました。このクルマを素晴らしいものにしているのは、卓越したチームワークであり、その結果、未来のスポーツカーが誕生したのです。開発段階では、サーキットを視野に入れ、常にマセラティのお客様のニーズを念頭に置きながら、レベルをさらに引き上げました。インテリアはドライバーを中心に設計されており、戦闘機とフォ―ミュラ1のシングルシーターを掛け合わせたようなコックピットを開発しました。『MCXtrema』は、公道用の型式認定を「MC20」の進化版です。卓越したマセラティスーパースポーツカーのために、私たちはすでにそのハンドリングと全体的なアーキテクチャーの進化に徹底的に取り組み、この究極かつ極限に挑んだ、爽快なバージョンを実現しました。『MCXtrema』は、他のどんなクルマとも異なる、運転のスリルを味わうことができるのです。」

 

「MCXlusiva」 カスタマイゼーション プログラム

 

「MCXtrema」の顧客は、驚くほどユニークな車両を受け取ることができます。マセラティは、「MCXtrema」の顧客ひとりひとりに、クルマづくりの初期段階からパーソナルな旅路を提供し、共同研究や細部に至るまでの配慮を施した最高のオーダーメイド・エクスペリエンスを実現しています。

「MCXlusiva」と名づけられたマセラティのカスタマイゼーション・プログラムは、"ビースト "の62名の顧客のために用意され、未曾有の体験を提供するべく特別に設計されています。

マセラティの歴史上、現時点において最もパワフルなサーキットカーのオーナーのため、あらゆる観点から真にエクスクルーシブな体験に没入できるよう、細部に至るまで気を配っています。

この傑作のために特別に作られたブルーエクストレーマのエレガントなカラーリングに加え、「MCXlusiva」プログラムでは、マセラティ・チェントロ・スティーレによる独自のアイデンティティとレーシングスピリットを備えた3つのバリエーション(Tech Beast、Corse、Speed Beast)のいずれかにカスタマイズするオプションを用意しています。

ホイールリムのカラーはマットブラックとグリジオコルサブライトの2色から、シートはブルー、ブラック、アイスの3色から選ぶことができます。

また、ビースポークをもじった「BEASTspoke」のバリエーションは、カラーリングに追加する独自のナンバーや、ステアリングホイールのグリップの色を選択することが可能な、よりクリエイティブな顧客専用のものです。さらにカスタマイズ可能なポイントとして、パッセンジャー・コンパートメント内の "One of 62 "プレートがあります。このプレートには、「MCXtrema」に顧客の名前や、サーキットに持ち込みたいインスピレーションをもたらす言葉などを刻印できます。

 

エクスクルーシブな「MCXperience」サービス

 

マセラティは、「MCXtrema」オーナーの世界観をより際立たせるために、MCXperienceを導入します。「MCXperience」は、"ビースト”の顧客のための一連のサービスを提供するカスタマーエクスペリエンスであり、プロフェッショナルドライバーやマセラティコルセサービスのテクニシャンと共に、マセラティコルセの世界に没入することができるエクスクルーシブなクラブです。

「MCXperience」では、コンシェルジュサービスによるサーキット走行体験や、マセラティ・チェントロ・スティーレとともにドライバーのためにデザインされた「MCXtrema」キットも提供しており、「MCXtrema」で本物のレーサー気分を味わうことができます。

マセラティコルセの責任者であるジョバンニ・スグロは、次のように述べます。

「『MCXtrema』は、マセラティコルセのレーシングプロダクションのフラッグシップモデルであり、サーキットのために考案・設計された、クルマの域を超えた体験です。非の打ちどころのないパワー、最高レベルのエクスクルーシビティ、そして前例のないクオリティを持つこのレーシングカーを中心に、私たちはブランドのファン62名とともに、サーキットにおいて最も魅力的なドライビングに特化した、ひとつの世界を築き上げます。『MCXtrema』は、センセーショナルであり、大胆な走りに臆することなく、比類のない欲望を形にし、力を与えるために作られた、本当に驚異的なレーシングカーなのです。」

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