「マセラティGT2」、2024ファナテック GT2 ヨーロピアン・シリーズ開幕戦で歴史的勝利

Paul-Ricard
マセラティ新型スポーツカー3台が GT2選手権へ年間を通してフル参加開始
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ル・カステレ発、2024年4月6日 ― 「マセラティGT2」は、4月5日~6日にフランスのポール・リカールのサーキットで開催された2024ファナテックGT2ヨーロピアン・シリーズの開幕戦より、初のシーズンフル参戦を開始しました。LPレーシングの2台と、TFTレーシングの1台、合計3台のマシンがGT2ヨーロピアン・シリーズの新シーズンに挑みます。

昨年10月の最終戦で実戦デビューを果たした「マセラティGT2」は、LPレーシングの旗手であるレオナルド・ゴリーニとルカ・ピッリのドライブによって同シリーズの公式戦デビューを果たしました。マセラティにとっては久しぶりのGTレーシングへの復帰でしたが、初戦でポールポジションと2位表彰台を獲得し、すぐにその頭角を現しました。

そして迎えた開幕戦は1レース50分間の2ヒート制で行われました。レース1で、LPレーシングの1号車「マセラティGT2」が、ファナテックGT2ヨーロピアン・シリーズにおいて初優勝を飾りました。この歴史的な結果をもたらしたのは、レオナルド・ゴリーニとカルロ・タンブリーニの両ドライバーです。第2戦でも、フィリップ・プレッテがドライブするLPレーシングの2号車が3位表彰台を獲得しました。

レース1では、予選でトップタイムを記録しポールポジションからスタートしたLPレーシングの1号車が、ライバルのアタックに耐えながらゴールまでトップのポジションをキープし、見事にポール・トゥ・ウィンを果たしました。LPレーシングの2号車は、レース序盤で2番手につけたもののアクシデントに巻き込まれて順位を落としてしまいます。しかし、プレッテはなんとか挽回して総合9位でフィニッシュし、アマクラスで3位表彰台を獲得しました(同シリーズは、プロアマとアマの2クラス制)。また、3台目の「マセラティGT2」である、TFTレーシングの24号車、アレクサンドル・ルロワが総合7位でフィニッシュ。アマクラスで2位表彰台を獲得しました。


レース2では、LPレーシング2号車のフィリップ・プレッテが総合3位に入り、アマクラスでの優勝を果たしました。ゴリーニとタンブリーニがドライブするLPレーシング1号車は、2戦連続でポールポジションを獲得。スタート後には一度順位を下げましたが、見事な巻き返しで優勝争いを繰り広げるもレース終盤に他車と接触して再び順位を落とし13位でレースを終えました。アレクサンドル・ルロワは総合8位となり、アマクラスで3位表彰台を獲得しました。

    

 

 

「マセラティGT2」はGT2 クラス規定に準拠したサーキット専用車です。MC20の心臓部でもあるネットゥーノ90° V6ツインターボエンジンを、サーキットにおいて咆哮をあげ、人々に驚きや感動をもたらすようチューニングを施し搭載しています。

 

レースに情熱を傾ける顧客に向けて設計、開発された「マセラティGT2」は、自らレーシングカーのステアリングを握り、ハイレベルなコンペティションの世界で実力を試したいと願うジェントルマンドライバーのために、完璧なハンドリング、ドライバビリティ、そしてアドレナリン全開のパフォーマンスを提供します。パフォーマンスとエアロダイナミクスに特化してデザインされ、世界最先端のマセラティ・ダイナミック・シミュレーターによって培われた技術を搭載し、サーキットにおいて最大のパフォーマンスを発揮するための理想的なソリューションを開発した洗練されたメカニック・チームによって支えられています。

「マセラティGT2」は、そのスポーティなキャラクターとレースへの使命を背負い、マセラティの歴史を語る上で欠かすことのできない「MC12」のバトンを受け継ぐモデルです。最新のGTコンペティションにふさわしいモデルであり、あの栄光の瞬間を再現し、ファンのためにモータースポーツの歴史に新たなページを刻みます。

マセラティ・コルセの責任者であるジョバンニ・スグロは次のように述べています。

「マセラティにとってGT選手権に参戦することは、里帰りをするようなものです。マセラティはサーキットにルーツをもつブランドであり、モータースポーツの世界に足を踏み入れて以来、レースは私たちの一部でした。近年でもレースに復活させるために綿密な戦略を描いてきました。今日、マセラティは、先進的なテクノロジーと卓越したパフォーマンスを完璧に融合させた個性的なクルマをお客様に提供しています。さらに、このカテゴリーのターゲットであるモータースポーツのコンシューマー、プライベートチーム、ジェントルマンドライバーの要求を満たす製品を提供できることを嬉しく思っています。そして、ポール・リカールでのこの週末は、これ以上望むものはないほどに、素晴らしいデビューレースで終えることができました。ダブルポールポジションを獲得し、レース1での勝利とレース2での3位は、私たちのマシンが優れたパフォーマンスを発揮し、このシリーズにおいて真に競争力があることを証明しました。『マセラティGT2』は、完璧なレーシングカーへと変貌を遂げた『マセラティMC20』であり、サーキットはまさに理想的な舞台です。『マセラティGT2』がGT選手権の表彰台の頂点に立つ姿は、マセラティブランドがふたたびモータースポーツの世界で主導的な役割を果たすことを予感させるものです。」

「マセラティGT2」はファナテックGT2ヨーロピアン・シリーズ(Fanatec GT2 European Series Powered by Pirelli)の2024年シーズン全戦に参戦します。今後は以下の5つの大会が予定されています

 

Round 3&4:5月17~19日 イタリア・ミサノ

Round 5&6:6月27~29日 ベルギー・スパ24時間

Round 7&8:7月19~21日 ドイツ・ホッケンハイム

Round 9&10:9月20~22日 イタリア・モンツァ

Round11&12(最終戦):10月11~13日 スペイン・バルセロナ

 

またポール・リカールでのレースに先立ち、マセラティ・コルセは、シェルとのGT2プログラムにおける新たな戦略的協力関係を発表しました。

 

シェル・グローバル・キーアカウント・マーケティング&パートナーシップ・ディレクターのマックス・ウェスカムは、次のように述べています。

 「シェルとマセラティは、15年間にわたるテクニカルパートナーシップに見られるように、革新性と卓越性への情熱を共有しており、2024年のファナテックGT2ヨーロピアン・シリーズにおいて『マセラティGT2』のスポンサーを務めることを嬉しく思います。私たちのパートナーシップには、MC20のレースカーである『マセラティGT2』への『Shell Helix Ultra Maserati 5W-40』エンジンオイルの供給と、MC20の市販モデルにおいて、出荷時の最初の供給が含まれています。」

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