マセラティ認定ボディショップ制度

2016年より展開を開始した「マセラティ認定ボディショップ制度」は、マセラティのオーナー様にご安心いただくために、カーベンチ社のムレーナ修正機、カーベンチ社のコンタクトエボリューション計測器、イタリア製高機能塗装ブースの設備を兼ね備えたボディショップを認定する制度です。日本国内では現在10件の認定工場が皆様のマセラティ、カーライフをサポートさせて頂いております。
この認定工場は、マセラティ認定設備のほか、熟練した認定資格を持つ技術者が修理を行うという厳格なイタリアの審査をクリアした工場になります。
なぜカーベンチなのか?
イタリアのマッサに本社のあるカーベンチ社はフレーム修正機の世界一のシェアを誇っています。カーベンチ社は50年以上前からマセラティ社と協力して車の開発に関わってきました。フレーム修正はカーベンチ社がサポートを務め、安心・安全に修理を行うことの出来る技術を提供しています。このカーベンチ社のシステムは、カーベンチ社のみが有するマセラティのデータを元にフレームの固定位置の情報を提供し、0.01㎜の目には見えない単位で、ボディの歪みを正確に修正いたします。他のフレーム修正機においては車両のデータがないため、カーベンチのみが完全な修理を行えるということを意味します。
なぜ、コンタクトエボリューションなのか?
こちらもイタリアにあるマッサのカーベンチ社のボディ計測器です。ムレーナと同様、マセラティのホワイトボディからのデータを保有しているため、マセラティの修理を行う前後に必要不可欠な計測器になります。修理の流れは、マセラティの車両のデータを呼び出し、計測器にかけます。車両データと実車データを比較しながら、わずか0.01㎜の狂いでさえも、フレーム修正機で修正します。修正が終わり、再度計測器で最終チェックを行います。この完全修理を全ての認定工場で行っています。最終計測が正確に合うまで、作業を繰り返し行い、認定を受けた技術者がお客様にご納得いただくまで完全な修理を行います。
なぜ、イタリア製塗装ブースなのか?
マセラティ車は高級感のある特別な塗装の肌が特徴です。その特別な肌を同じように再現するには新車を製造する際と同じ風量が必須になります。塗装ブースは世界各国に数十社のメーカーが存在していますが、ブース内から出て来る風の風量が毎秒0.1mでも足りないと塗装の肌を作る事が出来ません。(塗装ブースの風量「毎秒0.1m」とは1秒間に上から下に落下する空気のスピードになります。1秒間に10cm落下するということを意味します。イタリア製のブースは1秒間に40cm落下する0.4mが基準になっているため、通常の塗装ブースの倍以上の風量が出ていることになります。)この条件が変わることで、肌の再現は不可能とされています。そのため、認定工場の塗装設備にはイタリア製の塗装ブースを採用しています。
以上の設備と技術は全世界のマセラティ認定ボディショップにおいて同じ基準で行われています。マセラティオーナーの皆様に、最高の安全と安心をご提供させて頂き、今後もマセラティカーライフを楽しんで頂きたく思います。
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