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MECCANICA LIRICA

パフォーマンスが奏でるシンフォニー

モデナを包んだトライデントの祝祭

11月5日、マセラティの本拠であるモデナはトライデントに溢れていた。地元紙のガゼッタ ディ モデナは第一面がトライデントで覆われ、歴史的な食材市場であるメルカート・アルビネッリもトライデントに占有されていたのだ。そして夜の帳が降りる頃、モデナ・パヴァロッティ歌劇場(Teatro Comunale Modena Pavarotti-Freni)にはジャン=フィリップ・インパラートCEOを筆頭にマセラティ従業員達やモデナのセレブリティ達が集い始めた。

オペラが語るメッカニカ・リーリカの精神

そう、これはモデナを代表する歌劇場で、オペラによってマセラティがこれから歩んでいく道筋を表明しようというという粋な試みなのだ。そのテーマとは「マセラティ メッカニカ・リーリカ(Maserati Meccanica Lirica)」。そこには、モデナ文化を象徴する二つの柱である、オペラとマセラティのグランツーリスモの融合という意味が込められている。つまり、エンジンの咆哮が音楽となり、力と美の調和がトライデントの魂をつかさどるということなのである。パヴァロッティ生誕の地であるモデナの文化とグラントゥーリズモの原点を作ったマセラティとの絆を再確認するという想いが込められたメッセージだ。

歴史的な劇場で演ぜられたのはプッチーニのオペラ、トゥーランドットであった。指揮者は、当劇場の音楽監督である吉田裕史マエストロ。彼はマセラティ創立100周年イベントにおいても、清水寺で開催されたガラ・コンサートの指揮を担当している。マセラティスタとしてはなじみ深いし、何より同じ日本人として誇りだ。

グラントゥーリズモ・メッカニカ・リーリカのアンヴェイル

コンパクトにまとめられた演目は極めて斬新な演出であり、皆はその魅力に引き込まれた。そして、名曲「誰も寝てはならぬ」を歌うクライマックスの、「その名は愛なり」の歌詞と共に“もう一人の主役”がアンヴェイルされた。この主役こそは、当地モデナ工場から生み出されたワンオフモデル、グラントゥーリズモ・メカニカ・リーリカであった。歌劇場のインテリアとまさにベストマッチたる深赤のロッソ・ヴェルート(Rosso Velluto)に彩られたグラントゥーリズモの登場に会場からは大きな拍手が沸いた。

ちなみにこのワンオフモデルにはエクステリア、インテリアのカスタマイズのみならず、より豪快かつエレガントなマセラティ・サウンドを楽しむことのできる新開発エグゾーストシステムが採用されており、インナードアパネルに設置された「Creata a Modena」のエンブレムも誇らししい。

演目の終了後、サント・フィチッリCOOの「メッカニカ・リーリカ」宣言に続いて、関係者達はコラボレーション・ブランド、ソナス・ファーベルのスピーカーやジョルジェッティの家具でマセラティの世界観が表現された貴賓室へと移動。そこではマセラティ兄弟、エットーレ・マセラティの孫であるエットーレ・マセラティJrをはじめ、ウンベルト・パニーニ・マセラティ・ミュージアムのオーナー、マテオ・パニーニらと共に、マセラティの未来が語られた。

ちなみに、料理はマッシモ・ボットゥーラ率いるフランチェスカーナ・ファミリーが担当。モデナの夜はなかなか終わらない。

モデナ工場リニューアルと“原点回帰”の意味

翌6日、マセラティのモデナ本社工場では、モデナ市幹部らを招いて、リニューアルが行われたファシリティの案内が行われた。マセラティは1939年にモデナへ本拠を構え、その建物の一部は歴史的建造物として、今なお、そのヒストリーを引き継いでいる。もちろん、ここモデナ工場を愛し、頻繁に訪れたファン・マヌエル・ファンジオらワークス・ドライバー達の伝説もここにあるのだ。モデナの市街地に構えられたその立地は自動車メーカーとしても極めてユニークであるが、それだけ街との繋がりも深い。今回、「メッカニカ・リーリカ」というテーマと共に、グラントゥーリズモ、グランカブリオのアッセンブリーラインをトリノよりここモデナへの移管が完成した。これにより、以前より製造が行われていたMCプーラ、GT2ストラダーレと共に、モデナ工場で4モデルが、そしてカッシーナ工場にてグレカーレが作られるという体制が確立したわけだ。メインアッセンブリーライン棟には新たにラインが増設され、ミッドマウントエンジン系とフロントエンジン系という2つのモデルがランダムにラインを流れていく姿を見ることができた。ファクトリーで働くワーカー達も全員集合し行われた、テープカット・セレモニーも大いに盛り上がった。

今回のリニューアルで、もう一つの重要なポイントは、マセラティのカスタマイゼーション・プログラムであるフォーリセリエ体制の強化であった。本社ショールーム内のフォーリセリエ・スタジオを拡大新装すると共に、新たなペイント・ファシリティの完成も発表された。

マセラティがグラントゥーリズモの原点たるモデナへと主力モデルの製造拠点を移転したというのは、単に物理的な問題に留まらず、マセラティのブランドの方向性を明確にするという大きな意味があることを忘れてはならない。「メッカニカ・リーリカ」宣言に併せて、インタビューでは、インパラートCEOとフィチッリCOOの絶妙なコンビネーションの元、ニューモデル、モータースポーツ、電動化などに関してのコメントを残してくれた。これらも追って、具体的に発表されることであろう。マセラティ創立111周年は、トライデントの明るい夢と共に締めを迎えるようだ。

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