マセラティはその長い歴史を尊重するというDNAを持つブランドだ。マネージメントが変わりながらも、絶えずマセラティを愛する顧客に向き合い、良質のグラントゥーリズモを提案し続けてきた。
そんなマセラティの想いを具現化したひとつのプレゼンテーションが「グラントゥーリズモ ワンオフ “プリズマ”」だ。” V6 I.C.E のネットゥーノエンジンを搭載した、名声高いグラントゥーリズモの伝統を称えるクラフトマンシップの結晶”、と宣言されたコンセプト・モデルは当地の熟練工の手により、そのコンセプトが、いとも精密な形で具現化されている。
歴史を大切にするということは、その未来に関しても責任を持つということでもある。ハイパフォーマンスカー・ブランドとしてマセラティは、早い時期に重要な未来への考察である、パワートレイン施策を明確にした。「マセラティは、すべての市場セグメントにおけるベンチマークとなり、2025年までに全てのラインアップで電動化を実現する、初のラグジュアリーブランドとなります。」と、2020年の9月にCEOであるダヴィデ・グラッソが明言していることは皆様、ご存知であろう。
しかし、マセラティはICEのスペシャリストとして、現在の顧客ニーズに応えることも忘れていない。単に既存のICEをベースにハイブリッド化するという手法ではなく、環境問題に対応しつつも、マセラティらしいドライバビリティを追求した新開発V6ネットゥーノエンジンを仕上げてしまったのである。マセラティの伝統の一つであるV8エンジンを封印し、ICEの究極を求めて新たに開発されたV6エンジンへと大胆にシフトしたことは、顧客のニーズを見据えたマセラティの真摯な未来へのアプローチである。
MC20と共にデビューを飾ったネットゥーノエンジンはバンク角90°のV6アーキテクチャーを基本として、ツインターボとスーパースポーツカーの伝統的ソリューションであるドライサンプ潤滑システムを採用。3.0リッターの排気量から630ps/7,500rpmの最高出力と、3,000rpm以上の回転域で730Nmの最大トルクを発揮する。リッターあたり出力は、210psに達するのだ。注目すべきは、ツインプラグ レイアウトを持つプレチャンバー燃焼システムの採用であり、このフォーミュラワンに由来のソリューションは、ロードカーエンジンとして世界初の採用となる。この新世代エンジンは各モデルに合わせたコンフィギュレーションが選択され、グレカーレ・トロフェオ、そしてニュー・グラントゥーリズモ・トロフェオへと導入されている。先だって開催された北米のモントレー・カーウィークにおいてはMC12のアイコニックなイメージを引き継いだサーキット専用モデルMCXteremaが発表され、マセラティのさらに多彩な未来への取り組みが明らかになった。もちろんネットゥーノエンジンが搭載されることは言うまでもない。
「グラントゥーリズモ ワンオフ “プリズマ”」がマセラティのカスタマイズド・プログラムである“マセラティ・フォーリセリエ”のイメージリーダーとして発表されたことにも注目したい。マセラティのアイコニックなモデルのひとつである5000GTは、今から60年以上も前にイタリアン・カロッツェリアの競演による多彩なスタイリングを顧客が発注することのできた画期的なモデルだ。なんとシステマティックに34台ものユニークなモデルが製作されているのだ。
“プリズマ”は、このオーダーメイド・システムの歴史を引き継いだ新生フォーリセリエ・プログラムの未来を表現している。自分だけのマセラティを持ちたいという顧客のニーズにとことん付き合うというマセラティの想い。つまり、皆様一人ひとりが理想のニュー・グラントゥーリズモを作り上げ、それを楽しんで欲しいというマセラティからのメッセージであるとお考え頂きたい。スペックやパフォーマンスの素晴らしさは言うまでもないが、ご自分だけのためのグラントゥーリズモを作り上げる楽しさもぜひ体験して頂きたいのだ。
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