GT2 ヨーロピアン・シリーズでマセラティが快挙 フィリップ・プレッテがバレンシアで2連勝を達成し、クラスチャンピオンに
バルセロナ発、2025年9月21日 – マセラティ「GT2」1号車を駆るフィリップ・プレッテが、「GT2ヨーロピアン・シリーズ powered by Pirelli」のアマクラスにおいて2025年チャンピオンに輝き、2024年に続き2年連続でタイトルを獲得しました。モナコ出身でLPレーシング所属のプレッテは、スペイン・バレンシアのリカルド・トルモ・サーキットで開催されたシーズン第5戦にて圧倒的な走りを見せ、総合2連勝という快挙を達成しました。タイトルは土曜日のレースで勝利を収めた時点で確定し、プロアマクラス勢をも打ち破り、王座を決めるポイントを獲得しました。2位には、ディナミック・モータースポーツのマセラティ「GT2」7号車のマウロ・カラミアとロベルト・パンパニーニが続き、プロアマクラスでの勝利を収めました。日曜日のレースでもプレッテは勝利(通算3勝/クラスでは8勝目)を重ねた一方で、トライデントの2号車は首位を走行中にコースアウトし、リタイアを余儀なくされました。
<レース1>
土曜日のレースでは、ポールポジションのフィリップ・プレッテがスタートから首位をキープ。ライバルの猛攻を寄せ付けずリードを築き、ピットストップ時には最大15秒の差を広げました。前戦ミサノでの2連勝により科されたペナルティを受けながらも、再びトップへと返り咲き、そのままチェッカーフラッグを受けました。マセラティ「GT2」7号車を操るマウロ・カラミアとロベルト・パンパニーニが2位に続き、プロアマクラスでの優勝を果たしました。2列目スタートから序盤で順位を上げ、ドライバー交代までその位置を維持。再スタート後、カラミアがステアリングを握ると、一時3位に後退しましたが、ストレートでのオーバーテイクで素早く2位に浮上、そのままゴールしました。
<レース2>
日曜日のレースでは、マセラティ「GT2」7号車のカラミアがポールポジションからスタートし、セーフティカー導入にもかかわらず後続との差を広げました。しかし、ドライバー交代の時間帯に入った際、路面が小雨で滑りやすくなり、カラミアはグラベルに進入した後にコース脇のウォールに接触。これによりリタイアを余儀なくされ、プロアマクラス王座への挑戦はここで幕を閉じました。前日のクラス優勝で望みをつないだものの、日曜のアクシデントでライバルにタイトルが渡る結果となりました。
一方、プレッテは総合5番手(アマクラスでのポールポジション)からスタートし、2度目のセーフティカー解除後に力強い追い上げを展開。2位から決定的なオーバーテイクを仕掛けて首位に浮上しました。その後は圧巻のペースで後続を引き離し、7秒以上の差をつけてフィニッシュ。獲得したばかりの王座を最高の形で祝うことができました。
シーズン最後の舞台は、10月10日から12日にかけてイベリア半島のバルセロナ・カタルーニャ・サーキットで開催される予定です。
マセラティは、GT2ヨーロピアン・シリーズの可能性を高く評価し、特に若手ドライバー育成への支援に力を注いでいます。マセラティは昨年6月スパ・フランコルシャンで発表された新プロジェクト「SRO GTアカデミー」に参画し、2026年からは、新たにシルバークラスが新設されます。2027年には、マセラティおよび他ブランドの支援により「SRO GTアカデミー賞」が設けられる予定で、シルバードライバーがGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ エンデュランスカップにおいて、マセラティなどのマシンでシルバークラスまたはプロアマクラスにフル参戦する機会が提供されます。
マセラティ・コルセの責任者であるマリア・コンティは次のように述べています。
「バレンシアでの週末は、まさに忘れられない瞬間となりました。言葉に尽くせぬ感動に胸がいっぱいです。マセラティはGT2ヨーロピアン・シリーズで圧倒的な強さを見せつけ、歴史に残るパフォーマンスで選手権を制しました。我々のマシンは、卓越したパフォーマンスと信頼性を再び証明し、技術とパフォーマンスの両面でトップを走り続けていることを示しました。我々は卓越したマシンを開発したと確信していましたが、それをトラック上で結果として示せたことは、チーム全員にとって大きな誇りです。チームとドライバーに、このような際立つマシンを提供できることを嬉しく思うと同時に、マセラティ『GT2』が参戦可能な20以上の国際選手権での新たな挑戦を楽しみにしています。そして、シーズン最終戦となるバルセロナでの祝賀を準備しながら、2026年には『SRO GTアカデミー・プロジェクト』を通じて、さらにエキサイティングなシーズンを迎えられると確信しております。」
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